人身事故の知識

人身事故への切り替えについての説明

自動車事故において、事故当時はケガがなかった場合には、警察では物損事故として処理されています。後日、身体に事故による痛みが生じた場合には、人身事故への切り替えが必要です。人身事故に切り替えることにより、自賠責保険や任意保険の治療費や慰謝料の請求を行うことができます。手続き方法について、見ていきましょう。

① 病院で診察を受け、診断書を書いてもらいます。
身体に症状がでたら、なるべく早く病院に行き、診断書を書いてもらいます。

② 警察への届け出
診断書を警察署へ届けます。事故現場にて、実況見分を被害者、加害者が揃って行う必要がありますので、一緒に警察へ行きます。

③ 保険会社への連絡
人身事故への切り替えが認められたら、保険会社に連絡をして人身事故の証明書を提出します。人身地事故として、治療費や慰謝料の請求が可能になります。

物損事故から人身事故への切り替えの期限には、明確な規定はありませんが、10日以内であれば比較的スムースに認められます。1か月を経過してしまうと、事故との因果関係が疑われる場合が多くなります。自賠責保険では、初診日が事故日より1カ月を経過した場合に支払われません。自賠責保険では、120万円以内であれば、物損事故扱いでも治療費などの支払いが行われる可能性があります。
加害者側にとっては、人身事故への切り替えにより、減点や罰金の対象になる可能性がありますので、手続きに協力的ではない場合もあります。運転免許証の減点点数の累積が多い場合などは、相手側が物損事故ですませようとするケースがあります。きちんと人身事故で届けることで、のちのちの治療費の負担などのトラブルを防ぐことができます。人身事故への切り替えによりトラブルになった場合には、人身事故に精通した弁護士に相談するとよいでしょう。